三河屋 むろの木が買える場所はどこか・食べてみた口コミ
[もくじ]タップですぐ見れます
むろの木について
むろの木は、広島県福山市にある和菓子店、三河屋(みかわや)が製造・販売しています。
鞆ノ浦に因んだ菓子で、『万葉集』に記された鞆ノ浦に関する歌に「むろの木」が出てくることに由来。
鞆ノ浦は古く「潮待ちの港」として繁栄。
飛鳥時代から奈良時代に活躍した歌人、大伴旅人(おおとものたびと)がは、太宰府から京への帰りに鞆ノ浦に寄った際に、次のような歌を詠みました。
我妹子(わぎもこ)が 見し鞆の浦の むろの木は
常代(とこよ)にあれど 見し人ぞなき
この歌が万葉集に記載されており、ここに出てくる「むろの木」をイメージしてつくられたのが、三河屋のむろの木なのです。
なお、むろの木は漢字で「天木香樹」と書き、現代でいうネズ(杜松)のこと。
お菓子の形状は、むろの木をモチーフとしているだけに、細長い棒状をしておりまるで枝のよう。
幅は約4.5cm、長さ約18cm、厚さ約3.5cmです
生地は焦茶色で上部にはゴマがまぶしてあり、ゴツゴツとしています。
むろの木を食べた感想
むろの木はとても細長いので、一口大にカットして食べます。
かじってみると、生地は意外にも薄く、そのぶん中には粒あんがギッシリとつまっています。
食べたときにまず感じるのは、生地の香ばしさゴマの風味です。
粒あんはしっとりとした舌触りと柔らかさで、こしあんと間違ってしまいそうなほどですよ。
甘さは上品な感じで控えめな印象。
そして、乾ブドウやオレンジの皮、さらにワインやラム酒が練り込まれており、かすかに香るフルーティーな風味が粒あんとマッチしています。
粒あんの中には栗のかけらが隠れており、栗の食感と風味がよいアクセントになります。
食べた後にも上品な余韻が楽しめる一品です。
むろの木の購入について
むろの木は、広島県福山市にある三河屋の店舗で購入可能です。
ほかにもJR福山駅構内にある「さんすて福山」の土産物売場「おみやげ街道」でも販売されていますよ。
入数・価格は以下の通り。
1本 | 972円 (税込) |
---|---|
2本入 | 2,160円 (税込) |
3本入 | 3,240円 (税込) |
4本入 | 4.212円 (税込) |
5本入 | 5,184円 (税込) |
ちなみに、むろの木を一口サイズの球状にした姉妹品「むろの木 まる」という商品もあります。