芋わらび餅 治郎兵衛が買える場所はどこか・食べてみた口コミ




芋わらび餅 治郎兵衛とは?
京都の南、城陽にある御菓子司 松屋が手がける安納芋を使ったわらび餅です。
松屋は「進化し続ける老舗」を掲げて、新しいお菓子を作り続けています。
今回ご紹介する「芋わらび餅 治郎兵衛」もそんな新しいお菓子の一つ。
わらび餅とさつまいもを融合させるという発想で完成したこのお菓子は、4代目が考案したもの。
ぷるんとしたわらび餅の食感と、甘い安納芋のおいしさを楽しめますよ。
冷たく冷やしていただくのがおすすめなんだだそう。1個300円です。
松屋の新しいブランド「旅籠屋‘利兵衛’」とは?
商品につけられた「旅籠屋’利兵衛’」というのは、松屋の新しいブランドです。旅籠屋と名がつくのは、松屋がもともと旅籠屋だったから。
松屋がある城陽の「長池」という場所は、江戸時代には京と奈良を結ぶ宿場町のひとつとして栄えていました。ここで松屋は旅籠屋を営んでいたそうです。
ところが明治時代に状況は激変。京都・奈良間に鉄道が開通したことにより、宿場町が急速に衰退してしまったんです。
そんな逆境の中、新たな事業として立ち上げたのが和菓子司だったんですね。
お店でいただいた栞にはこのような一文が書かれていました。
旅人のご縁を結んできた旅籠時代の思いはそのままに、伝統を踏まえつつ挑戦をし続ける“進化し続ける老舗”【旅籠屋‘利兵衛’】の人と人とを結ぶおもてなしの御菓子をお楽しみください。
「旅籠屋」にはこのような思いが込められていたんですね。
それでは「利兵衛」とはどんな意味があるのでしょうか?それは「嶋利兵衛」という人物がその名の由来となっています。
栞によると彼はこのような人物だったようです。
ブランド名でもある「利兵衛」という名は、「嶋利兵衛」と言うかつて島流しから故郷の城陽に戻る際に、役人の目を盗んで髷に隠したさつま芋の苗で、飢餓に陥った城陽を救った人物に由来します。
当時の松屋の先祖と「嶋利兵衛」は関わりがあったそうで、その縁の証でもあるさつまいもを使った御菓子を作り続けているのです。
芋わらび餅 治郎兵衛を食べた感想
小さくて高級感のある箱から「芋わらび 餅治郎兵衛」を取り出します。
手のひらサイズの小さな箱なんですが、手にしっくりとくる上品な質感の箱は手に取るだけでも特別な気分にさせてくれますね。
「芋わらび餅 治郎兵衛」は淡い黄色をしたわらび餅。
わらび餅の中には小さな小さな粒々が見えます。
うっすらと黄色をした粒々とその中に混じる黒い粒々が少し。
安納芋(さつまいも)がたっぷりと使われているのがよくわかります。見るだけでも十分おいしそう!
ぷるんと弾力のある芋わらび餅からは、やさしいさつまいもの香りが。人工的なさつまいもの香りとは違い、とても優しい香りなんです。
スプーンを入れるとスプーンが跳ね返されるような弾力のあるわらび餅。そのわらび餅を一口食べると、安納芋の優しい甘味と香りが口の中に広がります。
甘味は強いのですが、不思議と後には残りません。すっと引いていく甘さなのでとても食べやすいです。
ぷるんとした食感もとてもいいですね。
もちろん芋がたくさん入っているので、芋独特の食感も楽しめます。ちょっとざらざらとした芋の食感も、自然な感じがしておいしいです。
芋わらび餅 治郎兵衛が買える場所
芋わらび餅 治郎兵衛は京都タワー1階「旅籠屋‘利兵衛‘」で購入できます。