元祖みそまんじゅうが買える場所はどこか・食べてみた口コミ
元祖みそまんじゅうとは?
北海道、特に札幌市とその近郊の市町村、または道央に住んでいる方には、非常に有名な生菓子です。
札幌から車で約1時間半。2,000人ほどが暮らす農業が盛んな留寿都(ルスツ)村。
市街地から少し離れたところには、1年を通じて滞在・利用できるルスツリゾートがあります。夏は北海道最大の遊園地やゴルフ場など、冬はスキー場として国内外から多くの観光客が訪れます。
リゾート地としてのイメージが強い留寿都(ルスツ)村には、100年近く昔ながらの味を守り続けている銘菓があります。
国道230号線沿いにある(有)梅屋。
このお店で製造・販売している「元祖みそまんじゅう」は、ふるさと納税の返礼品にもなっている留寿都(ルスツ)村自慢の一品です。
道路沿いに目に付く「元祖みそまんじゅう」と書かれた赤い旗が目印で、この銘菓を買いに近隣の町やはるばる遠方から多くの人が訪れます。特に週末となると、店の前に多くの車が停まっているのを目にします。
▼包装紙をとると、箱には留寿都(ルスツ)村の場所のイラスト。中には、店舗の地図が書いてある紙が入っています。
「みそまんじゅう」なのに「みそ」を使っていない
初めて「みそまんじゅう」という名前を聞いたとき、みそとあんこは合うのか、と思いました。相性の問題ですね。
ところが、原材料を見ると、小麦粉、小豆、黒糖、ザラメ、米粉、水飴、塩。
みそ・・・が・・・ない・・・。みそを使っていないのに「みそまんじゅう」?
元祖みそまんじゅうの由来は、創生年月日は定かではないですが、今からおよそ100年程前の明治後期に初代店主が留寿都(ルスツ)村で大福餅だけを販売していたところ、白髪の旅のお坊さんが立ち寄り「みそまんじゅう」の製法を伝えたことから始まります。
このお坊さん、「みそまんじゅうと大福餅を併せて作ったら、開拓に懸命な農民や旅行者に喜ばれる。栄養十分。」と言い残して立ち去ったそうです。
当時の留寿都(ルスツ)村は、農産物の集散地として栄えており馬車の往来も多かったことから、馬車追いたちは頻繁にお店に立ち寄り一休みをして、みそまんじゅうと大福餅で腹を満たしてから、山を越えて次の村へ向かったということです。
▼包装紙に書かれている文。
星の夜があり
雪の夜があり
厳しい風雪に挑む姿があった
そこにもたらされた味噌饅頭のひとときのぬくもり
時の流れをこえて郷愁の味わい
今の店主は三代目ですが、初代の製法を頑なに守り続け、昔ながらの素朴な味を今に伝えています。
みそまんじゅうの由来となったみそは現在では使用せずに、黒糖をみその色に似せて皮を作っています。
元祖みそまんじゅうは、実は「みそ」を使っていないまんじゅうです。
添加物を使用しないので、日持ちがしない
添加物をいっさい使用していないので、日持ちがしません。
賞味期限は、夏期で2日以内。冬季で3日以内。冷蔵すると1週間、冷凍で1ヶ月以上日持ちします。
日が経つにつれてまんじゅうの皮が固くなった場合は、袋に入ったまま蒸すか、炊飯ジャーに入れて温めると、おいしく食べられるそうです。
また、衣を付けて油で揚げる「揚げみそまんじゅう」としてもおいしいとのこと。どんな食感になるのでしょうか?この方法で食べたことがないので、一度試してみたいと思います。
元祖みそまんじゅうを食べた感想
元祖みそまんじゅうは、直径5cmにも満たないほどの一口サイズ。
指でつまむと、みそを練り込んでいるような色に似せた黒糖を使った皮は、程よい弾力を感じます。表面は見た目がブツブツしていますが、しっとりしている。
みそを使用していないので当たり前ですが、みその香りを感じません。
割ってみると中には、こしあんがぎっしり。
噛むと一般的なまんじゅうとは違って、しっとりもちもちした皮に歯ごたえを感じます。
あんこは甘すぎず、角が立っていないやさしい味。
うまい!!!
上品な甘さが、口の中に広がります。
口に入れたときの食感は、絶妙です。これは、パクパクいける。
元祖みそまんじゅうはどこで購入できるのか?
北海道みやげを売っているJR駅や空港では、残念ながら購入できません。なぜなら賞味期限が短く、日持ちがしないからです。
購入できるのは、(有)梅屋か道の駅230ルスツだけ。
元祖みそまんじゅうは、留寿都(ルスツ)村だけでしか購入できない一品です。
(有)梅屋では個別包装のバラ売りもしていますが、箱入りを購入すると、おまけでプラス1個付けてくれますよ。
留寿都(ルスツ)村を訪れる機会があれば、是非お試しください。