和菓子の種類一覧を68種類にまとめてみました!分類方法も紹介します
日本を代表するお菓子といえば「和菓子」。
見た目も美しく、和の心が感じられる日本らしいお菓子です。
普段、何気なく食べている和菓子にはいろいろな種類がありますよ。
たくさんの和菓子があるので、一体どれぐらい種類があるのか気になってきますね。
このページでは、そんな和菓子の種類や特徴について詳しく紹介していきます。
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- 1 和菓子の種類を大きく分けると3つ
- 2 和菓子の種類一覧まとめ
- 2.1 大福
- 2.2 おはぎ
- 2.3 団子
- 2.4 あん餅
- 2.5 うぐいす餅
- 2.6 羽二重餅
- 2.7 すあま
- 2.8 草餅
- 2.9 柏餅
- 2.10 蒸し饅頭
- 2.11 蒸し羊羹
- 2.12 かるかん
- 2.13 ういろう
- 2.14 ゆべし
- 2.15 わらび餅
- 2.16 どら焼き
- 2.17 人形焼き
- 2.18 きんつば
- 2.19 桜餅
- 2.20 栗饅頭
- 2.21 カステラ
- 2.22 桃山
- 2.23 茶通
- 2.24 唐饅頭
- 2.25 中花
- 2.26 つやぶくさ
- 2.27 カステラ饅頭
- 2.28 たい焼き
- 2.29 練り切り
- 2.30 ぎゅうひ
- 2.31 雪平
- 2.32 こなし
- 2.33 羊羹
- 2.34 水羊羹
- 2.35 錦玉羹
- 2.36 あんドーナツ
- 2.37 月餅
- 2.38 かりんとう饅頭
- 2.39 大学芋
- 2.40 栗きんとん
- 2.41 石衣(いしごろも)
- 2.42 最中
- 2.43 鹿の子
- 2.44 すはま
- 2.45 甘納豆
- 2.46 文旦漬け
- 2.47 落雁
- 2.48 懐中しるこ
- 2.49 塩がま
- 2.50 むらさめ
- 2.51 おこし
- 2.52 ひなあられ
- 2.53 ごかぼう
- 2.54 丸ぼうろ
- 2.55 小麦せんべい
- 2.56 かりんとう
- 2.57 揚げ豆
- 2.58 揚げ芋
- 2.59 揚げ米菓
- 2.60 有平糖
- 2.61 金平糖
- 2.62 おきな飴
- 2.63 炒り豆
- 2.64 おのろけ豆
- 2.65 せんべい
- 2.66 あられ
- 2.67 おかき
- 2.68 八ツ橋
- 3 用途別の和菓子の選び方について
- 4 さいごに
和菓子の種類を大きく分けると3つ
和菓子は、お菓子に含まれる水分の量によって分類が異なります。
大きく分けて、以下の3つに分類できますよ。
- 生菓子
- 半生菓子
- 干菓子
水分を30%以上含むものを「生菓子」、10%から30%含むものを「半生菓子」、10%以下のものを「干菓子」としています。
ここからは、それぞれの分類ごとに和菓子を紹介していきますね。
生菓子
生菓子(なまがし)は、主にあんを用いた和菓子のこと。水分を多く含んでいるため、あまり日持ちはしません。
おまんじゅうや羊羹なども生菓子の一種です。
生菓子をさらに分類すると、以下のような種類に分けられます。
- もち菓子
- 蒸菓子
- 焼き菓子
- 練り菓子
- 流し菓子
- 揚げ菓子
種類別に代表的な和菓子を紹介すると以下の通り。
【もち菓子】
- 大福
- おはぎ
- 団子
- あん餅
- うぐいす餅
- 羽二重餅
- すあま
- 草餅
- 柏餅
【蒸菓子】
- 蒸し饅頭
- 蒸し羊羹
- かるかん
- ういろう
- ゆべし
【焼き菓子】
【練り菓子】
- 練り切り
- ぎゅうひ
- 雪平
- こなし
【流し菓子】
- 羊羹
- 水羊羹
- 錦玉羹
【揚げ菓子】
- あんドーナツ
- 揚げ月餅
- かりんとう饅頭
- 大学芋
半生菓子
半生菓子(はんなまがし)は、生菓子と干菓子の中間にあたる和菓子。
生菓子よりも日持ちするという特徴があります。
最中や石衣なども半生菓子の一種です。
半生菓子をさらに分類すると、以下のような種類に分けられます。
- あん菓子
- おか菓子
- 焼き菓子
- 練り菓子
- 流し菓子
- 砂糖漬け菓子
種類別に代表的な和菓子を紹介すると以下の通り。
【あん菓子】
- 石衣
【おか菓子】
- 最中
- 鹿の子
- すはま
【焼き菓子】
- 桃山
- 茶通
【練り菓子】
- ぎゅうひ
- 練り切り
【流し菓子】
- 羊羹
- 錦玉
【砂糖漬け菓子】
- 甘納豆
- 文旦漬け
干菓子
干菓子(ひがし)は、粉や砂糖を固めて作った和菓子のこと。
水分が少ないため、日持ちが長くてお土産として渡しやすいです。
落雁や金平糖などが干菓子にあたりますね。
干菓子をさらに分類すると、以下のような種類に分けられます。
- 打菓子
- 押し菓子
- 掛け菓子
- 焼き菓子
- 揚げ菓子
- あめ菓子
- 豆菓子
- 米菓
種類別に代表的な和菓子を紹介すると以下の通り。
【打菓子】
- 落雁
- 懐中しるこ
【押し菓子】
- 塩がま
- むらさめ
【掛け菓子】
- おこし
- ひなあられ
- ごかぼう
【焼き菓子】
- 丸ぼうろ
- 小麦せんべい
- 押し焼き
- 卵松葉
- 中華風クッキー
【揚げ菓子】
- かりんとう
- 揚げ豆
- 揚げ芋
- 揚げ米菓
【あめ菓子】
- 有平糖
- 金平糖
- おきな飴
【豆菓子】
- 炒り豆
- おのろけ豆
【米菓】
- せんべい
- あられ
- おかき
和菓子の種類一覧まとめ
生菓子・半生菓子・干菓子に分けて紹介してきましたが、ここからは具体的な和菓子の種類について紹介していきますね。
代表的な和菓子の写真と一緒に紹介していくので、選ぶとき・食べるときの参考にしてみてください。
- 大福
- おはぎ
- 団子
- あん餅
- うぐいす餅
- 羽二重餅
- すあま
- 草餅
- 柏餅
- 蒸し饅頭
- 蒸し羊羹
- かるかん
- ういろう
- ゆべし
- わらび餅
- どら焼き
- 人形焼き
- きんつば
- 桜餅
- 栗饅頭
- カステラ
- 桃山
- 茶通
- 唐饅頭
- 中花
- つやぶくさ
- カステラ饅頭
- たい焼き
- 練り切り
- ぎゅうひ
- 雪平
- こなし
- 羊羹
- 水羊羹
- 錦玉羹
- あんドーナツ
- 揚げ月餅
- かりんとう饅頭
- 大学芋
- 栗きんとん
- 石衣
- 最中
- 鹿の子
- すはま
- 甘納豆
- 文旦漬け
- 落雁
- 懐中しるこ
- 塩がま
- むらさめ
- おこし
- ひなあられ
- ごかぼう
- 丸ぼうろ
- 小麦せんべい
- かりんとう
- 揚げ豆
- 揚げ芋
- 揚げ米菓
- 有平糖
- 金平糖
- おきな飴
- 炒り豆
- おのろけ豆
- せんべい
- あられ
- おかき
- 八ツ橋
大福
大福は、小豆で作られたあんこを餅で包んだ和菓子。
「大福餅」とも呼ばれます。
代表的な大福は以下の通り。
- 豆大福
- いちご大福
- みかん大福
- 栗大福
- コーヒー大福
- クリーム大福
▼餅に赤エンドウや大豆を混ぜた「豆大福」。豆の塩っ気とあんこの甘さが絶妙です。
▼あんこといちごを餅で包んだ「いちご大福」。白と赤のコントラストが美しい!
▼あんこのかわりにクリームが入った「クリーム大福」は、どことなく洋風の味わいです。
シンプルにこしあんや粒あんを包んだ大福のほか、フルーツやクリームを入れた大福もあります。
素材の組み合わせによって、異なる味が楽しめるのも大福の魅力です。
参考:おみやで大福を探す
おはぎ
おはぎは、炊いたもち米をつぶして丸めたものにあんをまぶした和菓子。
お彼岸に食べる和菓子としても知られていますね。
春に食べる場合は「ぼたもち」とも呼ばれます。
あんこ・きなこ・ごま・みたらしなど、いろいろな味が楽しめます。
▼ちょっとずついろいろな味を楽しみたいときは、森のおはぎがおすすめ。季節ごとのおはぎもあります。
参考:おみやでおはぎを探す
団子
団子は、もち米やうるち米を丸めて、蒸したりゆでたりした和菓子。
串に刺したものや、焼いたものもあります。
代表的な団子は以下の通り。
- みたらし団子
- ごま団子
- 三色団子
- 笹団子
- 坊っちゃん団子
- 打吹公園だんご
▼王道の団子といえば「みたらし団子」。こんなに大きい「ギガ団子」もあります。
▼「三色団子」はお花見のときによく見かけますね。
▼新潟銘菓の「笹団子」。よもぎ団子であんを包んだ和菓子です。
あんによって、さまざまな味が楽しめるのも魅力のひとつ。
お花見やお月見など、季節の行事とも関連深いです。
参考:おみやで団子を探す
あん餅
あん餅は、あんこを包んだお餅のこと。また、餅の表面をあんこでくるんだ和菓子です。
「あんこ餅」とも呼ばれますね。
代表的なあん餅は以下の通り。
素朴な見た目ですが、昔から多くの人に愛されている和菓子です。
うぐいす餅
うぐいす餅は、うぐいすのような形をした求肥の和菓子。
緑がかった青きな粉をまぶして作るのが主流です。
うぐいすといえば、春を告げる鳥。
うぐいす餅もまた、春らしい和菓子として親しまれています。
参考:おみやでうぐいす餅を探す
羽二重餅
羽二重餅(はぶたえもち)とは、蒸した餅粉に砂糖と水あめを混ぜて練り上げて作った和菓子。
名前の通り、羽二重のようにきめ細かく、なめらかな口どけが特徴です。福井名物としても知られていますよ。
有名な羽二重餅は以下の通り。
このほか、お店によっては意外な素材と組み合わせた羽二重餅もあります。
▼尾張犬山菓匠もちたけの「栗羽二重」は、栗きんとんを羽二重餅で包んだ一品。
▼山田桂月堂の「羽二重餅」は、あんことクリームを包んであります。ボリーム満点ですね。
参考:おみやで羽二重餅を探す
すあま
すあまは、上新粉でつくられた餅菓子のひとつ。
特に、関東地方で見かけることが多い和菓子です。
紅白で作られることが多く、縁起がいいことからお祝いごとのお菓子としてもよく使われますよ。
卵型をしたものは「つるのこ(鶴の子)」や「つるのこ餅」とも呼ばれます。
参考:おみやですあまを探す
草餅
草餅は、よもぎの葉を練り込んで作られたお餅。
鮮やかな緑色をしています。
お餅の中にあんこを入れるタイプや、お餅の上からあんこで覆うタイプのものがありますよ。
桃の節句には、ひし形の草餅をそなえる風習も。
春の訪れを感じさせる和菓子ですね。
参考:おみやで草餅を探す
柏餅
柏餅(かしわもち)は、平たく丸めたお餅にあんをはさんで折り込み、カシワやサルトリイバラの葉で包んだ和菓子。
端午の節句に食べるお菓子として知られていますよ。
「子孫繁栄」という意味が込められた、縁起のいいお菓子です。
中のあんこはこしあん・粒あんが主流ですが、みそあんをはさんだものもあります。
▼たねやの柏餅は、こしあん・粒あん・みそ餡から選べますよ。
参考:おみやで柏餅を探す
蒸し饅頭
蒸し饅頭は、名前の通り蒸して作られたおまんじゅうです。
「ふかしまんじゅう」とも呼ばれます。
代表的な和菓子は以下の通り。
- 黒糖まんじゅう
- 酒まんじゅう
- 鬼まんじゅう
- 紅白まんじゅう
ふかふかとした生地が特徴のおまんじゅうです。
▼「酒まんじゅう」は、麹による発酵の力でふくらませる饅頭。ほんのりとお酒の香りが漂います。
▼「鬼まんじゅう」は、さつまいもが入った饅頭。東海地方でよく見かけますよ。
蒸し羊羹
蒸し羊羹は、寒天ではなく、小麦粉やくず粉を加えて蒸し固めた羊羹。
羊羹の中でも、最も歴史が古い和菓子です。
代表的な蒸し羊羹は以下の通り。
- 栗蒸し羊羹
- 芋羊羹
- でっち羊羹
▼有名な蒸し羊羹といえば、舟和の「芋ようかん」。ほっくりとしたさつまいもの食感が楽しめます。
▼「でっち羊羹」は、竹皮に包んで蒸し上げた羊羹です。京都・滋賀で多く作られていますよ。
蒸し羊羹ならではの、もっちりとした食感が楽しめます。
かるかん
かるかんは、主に山芋を用いて作られる和菓子。もちっとしたやさしい食感が特徴です。
鹿児島を代表する銘菓でもあります。
漢字だと、「軽羹」と書きますよ。「軽い食感の柔らかい羊羹」というのが名前の由来になっています。
代表的なかるかんは以下の通り。
あんこ入りのものが主流ですが、お店によってはあんなしや、栗入りのかるかんなどがありますよ。
参考:おみやでかるかんを探す
ういろう
ういろうは、もちもちとした食感が特徴の和菓子。
「外郎餅(ういろうもち)」とも呼ばれますよ。
蒸し菓子の一種で、名古屋の名物菓子としても知られています。
白・抹茶・桜など彩り豊かなお菓子は、見ているだけで楽しい気持ちになりますね。
棹物のほか、ひとくちタイプもあるのでお土産にしやすいです。
参考:おみやでういろうを探す
ゆべし
ゆべしは、餅菓子の一種。漢字では「柚餅子」と書きます。
くるみやゆずを使ったものが多いですよ。
代表的なゆべしは以下の通り。
- 丸ゆべし(石川県輪島市)
- 越後ゆべし・糸魚川ゆべし(新潟県)
- 備中ゆべし(岡山県)
地域によっていろいろなゆべしが楽しめます。
参考:おみやでゆべしを探す
わらび餅
わらび餅は、わらび粉に砂糖と水を加えて作るお餅のこと。
きな粉や黒蜜をかけて食べるのが主流ですが、中にはあんこと一緒に食べるものもあります。
代表的なわらび餅は以下の通り。
ほんのりした甘さと、ぷるぷるの食感がクセになります。
夏に食べる和菓子としても人気ですよ。
参考:おみやでわらび餅を探す
どら焼き
どら焼きは、しっとりふわふわなカステラ生地であんこをはさんだ和菓子。
打楽器の銅鑼(どら)に形が似ていることから、「どら焼き」という名前になったといわれています。
近畿地方では、「三笠焼き(みかさやき)」とも呼ばれますよ。
代表的などら焼きは以下の通り。
小豆餡のほか、栗や餅を入れたものもあります。
参考:おみやでどら焼きを探す
人形焼き
人形焼きは、カステラにあんこを入れて焼いた和菓子。
七福神や文楽人形をかたどったものが多いですよ。浅草土産としても人気です。
定番の人形焼は以下の通り。
あん入りが主流ですが、「カステラ焼き」と呼ばれるあんなしタイプもあります。
あんこのほか、カスタードや桜あんといった変わり種も楽しめますよ。
参考:おみやで人形焼きを探す
きんつば
きんつばは、あんに小麦粉をといた生地をつけて焼き上げた和菓子。
刀のつばをかたどっていることから「きんつば(金鍔)」という名前がつきました。「きんつば焼き」とも呼ばれますよ。
代表的なきんつばは以下の通り。
四角いものが定番ですが、地域によっては丸いきんつばもあります。
また、あんこ以外にもさつまいもや栗を混ぜたきんつばもあるので、好みに合わせて選べますね。
▼満願堂の「うす皮芋きん」は、さつまいものホクホク感が引き立つおいしさです。
参考:おみやできんつばを探す
桜餅
桜餅は、桜の葉でお餅を包んだ和菓子。
春の和菓子としても親しまれていますね。
ピンク色のお餅に甘じょっぱい桜の葉がよく合います。
桜餅には、関東風と関西風がありますよ。
▼関東風桜餅。二つ折りの皮や、円筒型のものが多いです。
▼関西風桜餅。「道明寺(どうみょうじ)」とも呼ばれます。
参考:おみやで桜餅を探す
栗饅頭
栗饅頭(くりまんじゅう)は、栗あんを皮で包み、表面に卵黄をぬって焼いたもの。
色合いや形も栗にそっくりですよ。
つやつやとした見た目に食欲をそそられます。
有名な栗饅頭は以下の通り。
栗を丸ごと使ったものもあり、栗好きにはたまらない一品。
スーパーやコンビニでも気軽に買える身近なお菓子です。
参考:おみやで栗饅頭を探す
カステラ
カステラは、小麦粉・卵・砂糖(水飴)を混ぜ合わせた生地を焼き上げたお菓子。しっとりとした食感が特徴ですよ。
どちらかというと洋菓子っぽいイメージがありますが、実は和菓子に分類されます。
代表的なカステラは以下の通り。
定番のカステラのほか、黒糖・抹茶・コーヒー・チョコレートなどの味もあります。
参考:おみやでカステラを探す
桃山
桃山(ももやま)は、黄身餡を焼き上げた和菓子です。
「桃山饅頭」とも呼ばれます。
黄金色の見た目をしていることから、縁起のいい和菓子としても親しまれていますよ。
桜・梅・菊などの花模様を焼印としているものが多いです。
参考:おみやで桃山を探す
茶通
茶通(ちゃつう)は、小豆餡や抹茶餡を生地で包み、こんがりと焼いた和菓子のこと。
生地に煎茶や抹茶を混ぜて焼くため、抹茶色をしていますよ。
真ん中には焼き色がついていて、香ばしさが際立ちます。
見た目は、まるで小さなおやきのようです。
参考:おみやで茶通を探す
唐饅頭
唐饅頭(とうまんじゅう)は、小麦粉と水飴を練った生地であんを包んだ
お菓子。
愛媛県の宇和島銘菓としても知られています。「唐饅(とうまん)」と略されて呼ぶこともありますよ。
中身は、黒糖入りのあんや柚子入りのあんが主流です。
中花
中花(ちゅうか)は、小麦粉・卵・砂糖を混ぜた生地を平鍋で焼いたお菓子。
代表的なお菓子としては、鮎焼きや中華饅頭などがあります。
関東ではあんこをはさんだもの、関西では求肥をはさんだものが主流です。
ふわふわ食感からパリパリ食感のものまで、お店によって異なる皮の食感が楽しめます。
つやぶくさ
つやぶくさは、柔らかい小麦粉の生地であんを包んだお菓子。
石川県では「ふくさ」とも呼ばれますよ。古くより、金沢で親しまれている和菓子です。
生地の気泡によって、表面はまるでスポンジのような見た目をしています。
もえぎ色のつやぶくさが主流ですが、桜色などもあって目にも楽しいお菓子。独特な舌触りがクセになりますよ。
カステラ饅頭
カステラ饅頭は、カステラ生地であんを包んで焼いたお菓子。中のあんは、白餡が主流です。
特に、秋芳堂のカステラ饅頭は静岡県の浜松銘菓として有名。
「松菱饅頭(まつびしまんじゅう)」とも呼ばれます。
たい焼き
たい焼きは、小麦粉の生地であんを包み、鯛の形をした焼き型で焼いたもの。見た目も鯛そっくりです。
あんこのほか、クリーム・チョコレート・チーズ・抹茶などいろいろな種類のたい焼きがありますよ。
中身によって違った味わいが楽しめます。
参考:おみやでたい焼きを探す
練り切り
練り切りは、生菓子の一種。
上生菓子として親しまれています。
日本の季節や花鳥風月をかたどったものが多く、美しい見た目はまさに食べる芸術品。
お茶席やお祝いごとのときに好まれる和菓子です。
ぎゅうひ
ぎゅうひ(求肥)は、白玉粉や餅粉に砂糖や水あめを加えて練り上げた和菓子。
お餅にそっくりな見た目ですが、食感はしっとりと柔らかいです。
冷めても柔らかいという特徴を持っていますよ。
そのまま食べたりもしますが、大福の皮として使ったり、あんこの中に入れたりといろいろな組み合わせが楽しめます。
参考:おみやでぎゅうひを探す
雪平
雪平(せっぺい)は、主に飾り菓子などに使われます。
雪のように白い生地が特徴です。
卵白を加えた餅生地であんを包み込んだお菓子ですよ。
上生菓子として親しまれています。
こなし
こなしは、練り菓子の一種。
白餡を原料として蒸して作るお菓子です。
蒸しあがったものにシロップを加えて、固さを調整しながら揉みこなすことから「こなし」という名前がつきました。
練り切りと同じく、日本の季節や花鳥風月をかたどったものが多いですよ。
お茶席やお祝いごとのお菓子としてよく使われます。
羊羹
羊羹(ようかん)は、あんに砂糖や寒天を加えて練り、固めたもの。
定番の和菓子として親しまれています。
寒天をたっぷりと使ったものは固めの食感で、「煉羊羹(ねりようかん)」と呼ばれていますよ。
代表的な羊羹は以下の通り。
小豆餡が主流ですが、抹茶・栗・白いんげん・さつまいも・塩など味のバリエーションも豊富。
ひとくちサイズの羊羹もあるので、お土産にしやすいです。
▼玉嶋屋では丸い形の「玉羊羹」が楽しめますよ。
賞味期限が長いため、非常食としても注目されています。
参考:おみやで羊羹を探す
水羊羹
水羊羹(みずようかん)は、羊羹の一種。
寒天が少なくて柔らかいという特徴があります。
つるんとした食感の水羊羹が多いですよ。
夏に食べる和菓子としても親しまれていますね。お中元にもぴったりです。
参考:おみやで水羊羹を探す
錦玉羹
錦玉羹(きんぎょくかん)は、寒天と水を煮て溶かし、砂糖を加えて作った和菓子です。
涼やかな見た目が特徴で、夏に好まれるお菓子です。
▼羊羹と組み合わせることも多いですね。風情が感じられます。
参考:おみやで錦玉羹を探す
あんドーナツ
あんドーナツは、生地であんを包み、油で揚げたお菓子です。簡単にいうと、日本風のドーナツですね。
洋菓子っぽいイメージがありますが、餡を使っているので和菓子に分類されますよ。
小倉餡のほか、白餡・芋餡・うぐいす餡を包んだあんドーナツもあります。
コロンっとした丸さが特徴のかわいいお菓子です。
月餅
月餅(げっぺい)は、丸く平たい形をしたお菓子。
小豆餡のほか、クルミや松の実を入れた月餅もありますよ。
中国では月餅を月に見立てて、中秋節にお供えしたり、親しい人たちの間で贈り合う習慣があります。
日本では、新宿中村屋の月餅が有名です。
参考:おみやで月餅を探す
かりんとう饅頭
かりんとう饅頭は、黒糖を練り込んだ生地であんを包み、油で揚げたお菓子。
表面がカリッとしていて、かりんとうの食感に似ています。
コンビニやスーパーでも手に入れやすい和菓子ですね。
福島県にある菓子工房 あくつ屋が発祥といわれています。
大学芋
大学芋は、油で揚げたさつまいもに糖蜜を絡めたお菓子。
黒ごまをあしらったものが多いです。
かつて、大学生たちが好んで食べていたという話から「大学芋」という名前がついたとされていますよ。
外はパリッと香ばしく、中はほっくりとした食感が楽しめます。
栗きんとん
栗きんとんは、炊いた栗に砂糖を加えて、茶巾で絞ったお菓子。
京都では「栗茶巾(くりちゃきん)」とも呼ばれますよ。
代表的な栗きんとんは以下の通り。
和菓子の中でも、定番の栗菓子です。
参考:おみやで栗きんとんを探す
石衣(いしごろも)
石衣は、半生菓子の一種。
団子状に固めたこしあんにすり蜜をかけて、白い衣で包んだお菓子です。
小豆餡のほか、白餡や抹茶餡の石衣もあります。
白い衣越しに、うっすらと透けて見えるあんの色が美しいですよ。
関西地方では「松露(しょうろ)」とも呼ばれます。
最中
最中(もなか)は、最中皮であんを包んだ和菓子。
小倉餡のほか、抹茶餡・白餡・落花生餡などがあります。中には、求肥・餅・栗などが入っている最中もありますよ。
代表的な最中は以下の通り。
▼井上総本舗の「貝最中」は、貝の形をしたかわいい最中。
▼不朽園の「菊最中」は、菊をかたどった美しい最中ですよ。
いろいろな形の最中があるので、見ていて楽しいです。
参考:おみやで最中を探す
鹿の子
鹿の子(かのこ)は、鹿の子どもにある斑点をモチーフにしたお菓子。
餅・求肥・羊羹などの餡玉に、蜜漬けにした豆をつけた和菓子です。
栗を使ったものは「栗鹿の子」、白いんげんを使ったものは「京鹿の子」とも呼ばれますよ。
つやつやとした見た目が特徴です。
すはま
すはま(州浜)は、大豆や青豆を使った州浜粉に砂糖と水飴を加え、練り合わせた和菓子。別名「豆飴」とも呼ばれます。
浜辺にできる島形の州を思わせる形をしていることが、名前の由来になっていますよ。
ちなみに、すあまとは別の和菓子です。
参考:おみやですはまを探す
甘納豆
甘納豆は、小豆、えんどう豆、いんげん豆などを砂糖漬けにし、乾燥させてから砂糖をまぶした和菓子。
栗やさつまいもを使った甘納豆もありますよ。
原料となる豆の種類によって、食感や色の違いが楽しめるのも魅力のひとつ。
小豆・金時・うぐいす・白花など、種類もさまざまです。
参考:おみやで甘納豆を探す
文旦漬け
文旦漬け(ぼんたんづけ)は、ブンタンの皮を砂糖で甘く煮詰めたお菓子。
「ザボン漬け」とも呼ばれますよ。
鹿児島県の郷土菓子として親しまれています。
落雁
落雁(らくがん)は、干菓子の一種。
米粉などに砂糖や水飴を混ぜて練り、型にはめて乾燥させた和菓子です。
上品な甘さと、ほろほろほどけていくような舌触りが楽しめますよ。
▼秋田銘菓の「もろこし」も落雁の一種です。
日持ちするので、お供えものとしても好まれます。
参考:おみやで落雁を探す
懐中しるこ
懐中しるこは、最中にお湯を注ぐとおしるこができるお菓子。
即席しることしても知られています。
持ち歩けるので、おしるこ好きにはたまりませんね。
参考:おみやで懐中しるこを探す
塩がま
塩がまは、餅米に砂糖や紫蘇などを混ぜて型に入れ、固めたお菓子。
干菓子の一種で、「志ほがま」とも呼ばれますよ。
宮城県塩竈市の名物としても有名です。
参考:おみやで塩がまを探す
むらさめ
むらさめ(村雨)は、小豆や米粉を原料にして蒸した和菓子。
大阪府の泉州名物としても知られています。
形は羊羹に似ていますが、カステラのような食感が特徴です。
ほろっとした食感が楽しめますよ。
おこし
おこしは、米や粟などの穀物を飴で固めた和菓子。干菓子の一種です。
代表的なおこしは以下の通り。
- 雷おこし
- ゆたかおこし
- 粟おこし
四角いおこしのほか、三角のおこしもあります。
▼常盤堂雷おこし本舗では、4種類のおこしが楽しめる「上磯辺おこしミックス」が人気です。
参考:おみやでおこしを探す
ひなあられ
ひなあられは、ひな祭りのときに食べるお菓子としても知られています。
関東では甘いあられ、関西では塩味のあられが主流ですよ。
白・緑・桃色と、カラフルな見た目をしていて視覚的にも楽しいお菓子です。
ごかぼう
ごかぼう(五家宝)は、おこし種を水飴で固めてきな粉をまぶしたお菓子。
棒状の形が特徴のお菓子です。
埼玉名物としても知られていますよ。
▼似たようなお菓子に「吉原殿中」というものもあります。
参考:おみやでごかぼうを探す
丸ぼうろ
丸ぼうろは、小麦粉・鶏卵・砂糖を混ぜた生地を丸く焼いたもの。
佐賀県や大分県でよく見かけるお菓子です。
しっとり柔らかい食感が楽しめます。
参考:おみやで丸ぼうろを探す
小麦せんべい
小麦せんべいは、小麦を原料としたおせんべい。
薄焼きのものが多く、パリッとした軽い食感が特徴です。
黒糖・味噌・ごま・ピーナッツなど、いろいろな種類の小麦せんべいがあります。
かりんとう
かりんとうは、棒状にした生地を揚げ、蜜を絡めて乾燥させたお菓子です。
細いものから、太いものまでサイズや形もさまざま。
定番である黒糖のほか、抹茶・ごま・味噌・そば・ピーナッツ・チョコレートなどいろいろな種類が楽しめます。
参考:おみやでかりんとうを探す
揚げ豆
揚げ豆は、豆を油で香ばしく揚げたお菓子。いかり豆や花豆などが有名です。
カリカリッ、ぽりぽりとした豆の食感が楽しめますよ。
おつまみにもぴったりです。
揚げ芋
揚げ芋は、さつまいもを油で揚げたお菓子。
芋けんぴも揚げ芋の一種です。
芋けんぴは、短冊状に切ったさつまいもを油で揚げ、砂糖を絡めたお菓子。大学芋のような味わいが楽しめますよ。
代表的な芋けんぴは以下の通り。
高知銘菓としても有名です。
揚げ米菓
揚げ米菓は、餅米を揚げて作ったお菓子です。
いわゆる、揚げ餅や揚げせんべいのことですね。
揚げることで、お米本来のおいしさが引き立つお菓子です。
シンプルに塩で仕上げたもののほか、海老・青のり・ごま・醤油などいろいろな味が楽しめます。
有平糖
有平糖(あるへいとう)は、砂糖を煮て作られた飴のこと。
氷砂糖のようなシャリッとした食感が特徴ですよ。
カラフルに色づけられた、芸術品のような美しい有平糖が多いです。
参考:おみやで有平糖を探す
金平糖
金平糖(こんぺいとう)は、砂糖菓子の一種。
表面に凹凸状の突起を持った和菓子です。
カラフルな見た目と、小さい星のような形が特徴的。
目で見て楽しめるお菓子ですよ。
▼青木光悦堂の「こんぺいとうアート」では、金平糖を使ったアートが楽しめます。
参考:おみやで金平糖を探す
おきな飴
おきな飴は、水飴に寒天を加えて、低温で長時間乾燥させた飴菓子。
新潟銘菓としても親しまれています。
独特な食感で、口に含んだ瞬間、とろりと溶けますよ。
日持ちするので、お土産だけでなく自宅用のおやつとしても置いておきたくなりますね。
参考:おみやでおきな飴を探す
炒り豆
炒り豆は、大豆やそら豆を火で炒ったお菓子。
節分の豆まきによく使われます。
豆の風味がたっぷりと楽しめるお菓子ですよ。
▼まめや金澤萬久の「炒り豆」は、アールグレイやイタリアンといった変わり種の味も楽しめます。
参考:おみやで炒り豆を探す
おのろけ豆
おのろけ豆は、落花生を厚めの衣で包んで焼いたもの。
定番の豆菓子としても愛されています。
醤油と海苔を組み合わせたおのろけ豆が多いです。
せんべい
せんべいは、小麦粉や米粉を薄くのばして焼いたお菓子。
薄くて丸い形をしたせんべいが主流です。
代表的なせんべいは以下の通り。
醤油・海苔・ザラメ・味噌・海老など、いろいろな種類のせんべいがあります。
参考:おみやでせんべいを探す
あられ
あられは、餅米を焼いて作られるお菓子。
おかきよりも小さいのが特徴です。
炒る音や、ふくらんだ姿が「霰(あられ)」に似ていることが名前の由来になっています。
醤油・青のり・ごま・塩など、いろいろな味が楽しめますよ。
参考:おみやであられを探す
おかき
おかきは、餅米を原料として焼いたお菓子。
餅を砕いて小さく加工し、乾燥させたものを炙って作ります。
あられよりも大きいのが特徴です。
塩・醤油・海老・カレー・チーズなど、いろいろな味が楽しめるのも魅力のひとつですね。
参考:おみやでおかきを探す
八ツ橋
八ツ橋は、米粉・砂糖・ニッキを混ぜた生地を薄くのばし、焼き上げたお菓子。
京都を代表する和菓子としても知られていますね。
代表的な八ツ橋は以下の通り。
▼焼いていないものは「生八ツ橋」と呼ばれます。
生八ツ橋であんこをはさんだものも、京都銘菓として有名ですよ。
参考:おみやで八ツ橋を探す
用途別の和菓子の選び方について
和菓子の種類は、用途別に分けることもできます。
用途別の分類は以下の通り。
- 上生菓子
- 並生菓子
- 茶席菓子
- 引菓子
- まき菓子
- 工芸菓子
ここからは、それぞれ用途別の和菓子について紹介していきますね。
上生菓子
上生菓子(じょうなまがし)は、上等で高級な生菓子のこと。
季節の移り変わりを取り入れた芸術的な和菓子で、視覚的にも楽しめます。
練り切りやこなしで作られることが多いですよ。
特別なおもてなしや、お茶席のお菓子としてよく使われます。
並生菓子
並生菓子(なみなまがし)は、日常的なお茶請けとして使われるお菓子のこと。
朝生菓子(あさなまがし)とも呼ばれます。
日常でよく目にするような、まんじゅうや羊羹などが並生菓子として扱われますよ。
季節的なものや、年間の行事によく使われる和菓子です。
茶席菓子
茶席菓子(ちゃせきがし)は、茶事や茶会でよく使われるお菓子のこと。
濃茶のときは主菓子として生菓子を、薄茶のときは干菓子を使うことが多いです。
落雁や有平糖などが、茶席菓子としてよく使われますよ。
春夏秋冬の情景を表現した和菓子は、お茶菓子にぴったりですね。
引菓子
引菓子(ひきかし)は、引き出物として使われるお菓子のこと。
お祝い事や仏事のときに活躍するお菓子です。
バームクーヘンやクッキーなど定番の洋菓子だけでなく、和菓子を引菓子に使うこともあります。
中でも、紅白まんじゅうや金平糖などが人気ですよ。
日持ちする和菓子や、小分けになっているものを選ぶようにしたいですね。
まき菓子
まき菓子は、舞踊・琴・長唄といった習いごとの発表会で配られるお菓子のこと。
お土産としての意味を込めて、招待客にふるまうお菓子ですよ。
日持ちのするもの・個包装のものが好まれるので、ひとくち羊羹などが人気です。
工芸菓子
工芸菓子(こうげいがし)は、製菓材料を使って日本の四季を表したお菓子のこと。鑑賞用のお菓子として親しまれています。
かつては、「飾り菓子」や「細工菓子」とも呼ばれていました。
素材としては、餡平生地と雲平生地が使われます。
手作りで繊細な和菓子を生み出す姿は、まさに芸術的。和菓子職人さんの作品ともいえる一品です。
さいごに
和菓子の種類について紹介してきましたが、私もまだまだ知らないお菓子が多くてびっくり。
「和菓子ってこんなに種類があるんだ…!」と、バリエーションの豊かさや歴史の長さを実感しました。
いつか、和菓子の全種類制覇を目指したいところです。
参考:和菓子の一覧はこちら