豊島屋 置石が買える場所はどこか・食べてみた口コミ
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置石とは?
鎌倉の鳩サブレーで有名な豊島屋が手がける、黒糖を使った餡「大島餡」を包んだ焼菓子です。
「置石」の特徴はまわりを覆う固い皮。
食べた時に感じるザクザクとした食感は、皮の中に入っているザラメによるものです。
濃厚な黒糖の甘味とコク、歯ごたえのある皮、そしてザラメのザクザクとした食感が楽しめますよ。
豊島屋本店の限定品です。
4個入り864円。
置石の名前の由来
箱の中には「置石」の由来について書かれた紙が入っていました。
それによると「置石」というのは鎌倉にあった小字の名前なんだそう。
鎌倉のメインロード・若宮大路の二の鳥居から鶴岡八幡宮前には段葛(だんかずら)という道があるのですが、その段葛の左右にある町を以前は「置石」と言っていました。
段葛とは聞き慣れない名前ですよね。
段葛とはどんな道かというと、道路の真ん中に作られた一段高い道のこと。
普通の道は右側車線と左側車線に分かれていますが、段葛はその右側と左側車線の真ん中を走る歩道のようなものなんです。
さらにその歩道は両側の車道に比べて高くなっているのが特徴。
幅の広い中央分離帯に盛り上がった歩道がある。
こうイメージしてもらうと分かりやすいかと思います。実際に豊島屋の前にも段葛がありました。
この段葛は「石を重ねた道」という意味なんだそうです。
段葛は「置石道」とも言われていて、「置石道のあるところ」という意味で「置石」という名前がつけられたとも言われています。
また、別の説もあります。
この辺りは昔は湿地でした。
踏めば足がもぐってしまうため、大きな石を飛び石のように置いたというのが「置石」の由来とも。
今回ご紹介するお菓子「置石」は、そんな豊島屋の地元「置石」に思いを馳せて名づけられたんですね。
置石を食べた感想
淡いグレーのグラデーションが落ち着いた雰囲気を醸し出すパッケージ。
そこには2つの石と、なんとも味わいのある「置石」の文字が。
箱の中には袋に入れられた置石が一つずつきれいに並んでいます。
袋を破って中身を取り出すと、中から出てきたのは思っていたものとはまったく別物のゴツゴツとした固いお菓子。
その固い触感はまさに石です。
ナイフを入れて半分に切ってみたのですが、なかなかの固さで切るのに少し手こずりました。
固い皮の中にはこし餡が入っています。
中のこし餡は普通のものとは違って少し茶色の餡なんです。これは黒糖を使っているから。この餡のことを「大島餡」というのだそう。
一口食べると黒糖の深いコクと香りがふわっと口の中いっぱいに広がります。かなり強い黒糖の味は想像以上。
これだけ黒糖が強いと甘さも大変なもので、まとわりつくような濃厚でねっとりとした甘味があります。
切るのに苦労した固い皮は、口に入れるとそれほど固いと感じることはありません。むしろ固めの皮の食感が甘い餡によく合っています。
さくっと軽い口当たりの皮にはザラメが使われていて、口の中でザラメのザクザクという食感も楽しめますよ。ザラメの甘さと心地良い噛み応えがおいしいです。
かなり甘いので苦いお茶が合うと思います。
置石が買える場所
置石は、豊島屋本店で購入できます。
店舗名 | 豊島屋本店 |
住所 | 鎌倉市小町2-11-19 |