三友堂 木守が買える場所はどこか・食べてみた口コミ
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木守とは
三友堂の創業は明治5年(1872年)。高松藩の武士だった仲間3人で始めたのが店名の由来になっています。
高松市の片原町商店街に店を構えていますよ。
木守(きまもり)は三友堂の看板商品の一つ。
「木守」とは晩秋の柿の木にただ1つ残された実のこと。翌年の豊作を祈願するためとも、野鳥のために残しておくともいわれる風習です。
また、木守に入っているリーフレットには次のような話も紹介されていますよ。
その昔、千利休が爺好みの茶碗を楽長次郎に造らせ、七個を選んで六人の門弟子達に望みのままに採らせたところ、雅趣捨て難き一個が残りました。
利休はこの茶碗”木守”と銘うって、ことのほか愛翫したといわれています。
(中略)
その後この赤楽茶碗”木守”は、利休の後裔が高松藩松平候に仕えるにあたって、みやげとして献上されました。
以来”木守”は千家ゆかりの名器として、家元晴れの茶事には松平家より特別に拝借を許され、茶席に一大光彩を放ったといわれています。
赤楽茶碗「木守」は関東大震災のときにその姿を散らしてしまうのですが、1930年代半ばに復元され、その際に三友堂が同じ名前のお菓子「木守」を考案しました。
木守の包装には丸に三つ葉葵の紋が描かれていますが、これは松平家の家紋。渦巻のような烙印は名器の巴高台を模したもの。
木守はたくさんの歴史的背景が詰め込まれているのですね。
木守は麩焼煎餅に干柿を用いた柿餡をはさんだ、お茶にとても合うお菓子です。
木守を食べた感想
木守を手に取ってみて驚くのは、紙のみで包装されていること。
乾燥剤や脱酸素剤といったものを使わず、それでいて14日間の日持ちがするんですよ。
木守の直径は7cmほど。やや大きめのお菓子です。
外側の麩焼煎餅はほんのりと甘く、とても軽い食べ応え。
「ふわさくっ」といった感じでしょうか。
中に挟まれた餡には干柿が使われているので、頬張ると柿の風味が口に中に広がります。
柿餡は寒天で固められているので、ぽろぽろと崩れることはありません。羊羹に近い感じですね。
麩焼煎餅と柿餡もしっかりくっついているので、食べている途中で「煎餅部分がズレてきちゃった・・・」というようなこともないですよ。
しっかりとした甘さがあるので、緑茶や抹茶といっしょに食べるととてもおいしくいただけます。
柿を使ったお菓子なので秋のイメージがありますが、1年中販売していますよ。