菊水飴が買える場所はどこか・食べてみた口コミ
菊水飴とは?
滋賀県長浜市の菊水飴本舗が手がける昔ながらの水あめです。
水あめと聞くと透明なものを想像するかも知れませんが、菊水飴は白く泡だった独特の外観をもつ水あめなんですよ。
砂糖や添加物は一切使用せず、穀物でんぷんを麦芽糖化したもので独特の風味が特徴です。
その歴史は江戸時代にまでさかのぼり、当時は「坂口飴」として北国街道を行き来する人たちに親しまれていたのだそう。
「坂口」とは菊水飴本舗がある場所の地名です。
曲物に入った菊水飴は、さらに竹皮で包まれています。これは当時、雨露をしのぎ品質の劣化を防ぐための工夫だったんです。
今でもこのスタイルで貫かれているんですね。
菊水飴がさらなる注目を浴びることになったエピソードを紹介しましょう。
当時、福井藩主・松平光通公が参勤交代で菊水飴を召し上がったところ、腹痛が治ったとされています。
それにより数々の褒美を賜ったのです。
さらに元禄の頃(1688〜1704)には京都にある醍醐寺 三宝院門跡第八十三代高賢座主から、菊の暖簾と次の和歌を賜りました。
「つきせしな 千代の 久寿利に 栄えける 黄金のいろの きくすいあめ」
このような経緯を経て菊水飴となったのです。
箸に絡めて食べる昔ながらの水あめ
菊水飴は今では食べる機会も少なくなった、箸で絡めとって食べる水あめです。
季節によって作り方を調整していて、夏場は硬めに作っているのだそう。
一番おいしく食べられるのは常温の18度です。
現在は箸で絡めとる水あめだけでなく、食べやすいキャンディー「菊水のつぶあめ」も販売していますよ。
菊水飴を開封してみた
菊水飴は曲物に入った状態で売られていたので中が全く見えません。
実際に開封するまで中がどうなっているのかわかりませんでした。
水あめが入っているから傾けたり、上下逆さにしたらだめじゃないかと取り扱いにちょっと悩みましたね。
開けてみて分かったのですが、少々傾けたりひっくり返しても大丈夫です。
それでは曲物のふたを開けてみましょう。ふたはしっかりと閉まっているので開けるのに少し力が必要でした。
そしてふたを開けるとふわっと木のいい香りが漂ってきたのがとても良かったですよ。とても素朴な感じで癒されます。
曲物の中を見ると、そこにはちゃんと密封できる容器が入っていたので一安心。
この中に菊水飴が入っているのですが、こっちの容器は慎重に開けてくださいね。
この容器のふたもしっかりと閉まっているので、開けるのには少し力が必要。
わたしは思いきり開けたのですが、勢い余ってふたを飴の中に落としてしまいました。
菊水飴はかなりねっとりとした飴なので、ふたを落としてしまうとへばりついてなかなか取れなくなってしまうので注意してくださいね。
菊水飴を食べた感想
菊水飴は白く泡立った水あめです。
一般的な水あめを想像しているときっと驚くと思います。
色も印象的ですが、香りもまた独特なんです。
お店のWEBサイトには「独特の風味が特徴」と書かれていますが、本当にその通りだと思いました。
なかなか言葉にするのが難しい風味なのですが、甘いお菓子らしくない素朴で不思議な香りがします。
菊水飴はねっとりと柔らかな水あめで、箸などに絡めとっていただきましょう。わたしはスプーンに絡めて食べることに。
泡立った白い水あめは想像以上に柔らかくて、ねっとりとスプーンに絡みついてきました。
光の具合かもしれませんが、飴が伸びたところは美しい白に変わってきらきらと真珠のように輝きます。
菊水飴をイメージするなら、よく露店などで見かける飴細工の飴に近いのではないでしょうか。
飴を口に入れると、濃厚だけどさっぱりとした甘さが口の中いっぱいに広がります。
独特の香りも口に入れるとほとんど気にならなくなり、素朴で甘い飴のおいしさを存分に楽しめました。
ちょっと食べるのに手間がかかるのが難点ですが、素朴でおいしい飴でしたよ。
仕事など甘いものが食べたくなった時、スプーンで一口すくって食べたいです。
手軽に食べるなら「菊水のつぶあめ」がおすすめ
もっと手軽に菊水飴を食べるなら、菊水のつぶあめがおすすめです。
これは菊水飴を食べやすいキャンディにしたもので、手軽に食べられるのがいいですね。
菊水飴と比べると少し甘さが強いですが、菊水飴のおいしさはしっかりと楽しめます。
カロリーや栄養成分表示、日持ちについて
菊水飴のカロリーや栄養成分表示については次の通りです。
熱量 | 391kcal |
---|---|
脂質 | 0.1g |
たんぱく質 | 0.2g |
炭水化物 | 97.3g |
食塩相当量 | 0.038g |
日持ちは菊水飴、菊水のつぶあめ共に製造から8ヶ月となっています。
菊水飴の種類と値段
菊水飴の種類と値段は次のとおりです。
▼菊水飴
- 250g:720円
- 180g:700円※
▼菊水のつぶあめ
- 150g:520円
- 80g:500円※
※公式サイトには情報がなかったので実際に購入した金額を記載しています。
菊水飴を購入できる場所
菊水飴は菊水飴本舗の他、長浜市内の道の駅や商業施設で購入できます。
長浜駅の近くでは黒壁スクエアや、えきまちテラス長浜の1階にある長浜くらしノートストア、フレンドマート2階にあるおうみお土産小路に置いてありました。
サービスエリアだと賤ヶ岳SAでも買えます。
また電話やFAX、メールでの注文も可能なので、詳しくは菊水飴本舗のWebサイトを確認してください。
参考:菊水飴本舗の注文ページ