東海道大名物 走り井餅(きなこ)が買える場所はどこか・食べてみた口コミ
東海道大名物 走り井餅(きなこ)とは?
東海道大名物「走り井餅」。
この名物が生まれたのは滋賀の大津と京都の境にある逢坂(おうさか)山という場所です。
これやこの行くも帰るも別れては
知るも知らぬも逢坂の関蝉丸
小倉百人一首にも収められている有名なこの歌は、この場所を行き来する人たちのことを詠んだもの。
この場所は東海道、中山道、西近江路、北国街道が集まり、京へ向かう人や物が集中する交通の要でした。
今では当時の面影はまったく感じられず、国道一号線を走っていると知らない間に過ぎ去ってしまうほど。
「走り井餅」が生まれたのは明和元年(1764年)のことです。
名前にもなっている「走井」とは、勢いよく湧き出す井戸のことをいいます。
楕円形のような「走り井餅」の独特な形は、走井の水しぶきを表しているんです。
さらによく見てみると、お餅の両側が少し尖っているのが分かるはず。
この部分が、刀鍛冶・宗近が走井の水で鍛えた名刀に似ていると言われたのでしょう。
そのため、走り井餅を食べれば旅の途中に剣難(刃物で襲われる災難)を免れると縁起を担いでこぞって食べたとも言われています。
旅人たちは、この勢いよく清水が湧き上がるこの場所で「走り井餅」を食べて旅の疲れを癒やし、都入りの準備をしたのです。
今にも続く東海道大名物「走り井餅」は、第23回全国菓子大博覧会 名誉総裁賞を受賞しているほか、秋篠宮様も召し上がったそうです。
走り井餅には3種類の味があります。
今回ご紹介するのは「走り井餅(きな粉)」。
たっぷりのきな粉がかかった柔らかなお餅は、香ばしい風味が楽しめますよ。
大津にお立ち寄りの際にはお土産にどうぞ。
5個入り463円。
東海道大名物 走り井餅(きなこ)を食べた感想
箱を開けると中から現れたのは、きな粉ですっぽりと覆われたお餅。
まん丸ではなく、長細い楕円の形をしています。
きな粉をこぼさないように慎重にお餅を持ち上げたのですが、意外にもきな粉がぽろぽろと落ちることはありませんでした。
これは食べやすい!
「走り井餅」は薄いお餅の中に、こし餡が包み込まれています。
もっちりと口あたりのいいお餅はとっても柔らか。
お餅のまわりに振りかけられているきな粉はほどよい量なので、食べても口の中が全く粉っぽくなりません。
この手のお餅は、きな粉を食べた時に口の中がパサパサになることがよくありますよね。
ところが、このお餅はまったくそんなことはなくておいしく食べられるのが嬉しいです。
こし餡もなめらかな舌触りでほどよい甘さ。甘すぎないのでとても食べやすいんです。
日本茶とよく合うおいしいお餅ですよ。
東海道大名物 走り井餅(きなこ)が買える場所
東海道大名物 走り井餅(きなこ)は、走り井餅本家(井筒八ッ橋本舗 追分店)やオンラインショップ、滋賀県内の駅や近鉄百貨店 草津店などで購入できます。