お彼岸のお供え物や墓参りのマナーまとめ。帰省のおすすめ手土産も厳選しました
日本の年中行事として昔から重んじられてきたお彼岸(おひがん)。
お彼岸の時期にあわせて帰省し、墓参りをすることがあるのではないでしょうか。
現在ではお盆やそれ以外の帰省時に墓参りをするのが多いですが、本来はお彼岸の時期におこなっていたんですよ。
このページでは、お彼岸の供え物や墓参りのマナーについて見ていきます。
後半では、帰省時につかえるおすすめの手土産も紹介しますので、参考にしてみてください!
お彼岸とは?
「暑さ寒さも彼岸まで・・・」。この言葉を一度は耳にしたことがあるのでは?
彼岸とは一体どんな風習なのでしょうか?まずは彼岸の意味や時期について知っておきましょう。
お彼岸って何?
彼岸は仏教の教えに由来するもの。
インドのサンスクリット語で「川の向こう岸」を意味する言葉を、日本語では彼岸と呼んでいます。
現在の世の向こう岸、つまり俗にいうあの世です。
お彼岸の時期は昼間と夜間の時間が同じくらいの長さになります。また太陽が真西に沈むんですね。
西にあるといわれているあの世に最も通じやすくなる日と理解されています。
そのため、この時期に墓参りをして先祖を丁寧に祀る(まつる)んですね。
お彼岸の時期はいつ?
お彼岸の時期は春と秋の年2回、それぞれ春分の日・秋分の日を中日(ちゅうにち)とする計7日間。
2018年を例にすると以下の日数になります。
春
3月18、19、20、21(春分の日)、22、23、24→計7日間
秋
9月20、21、22、23(秋分の日)、24、25、26→計7日間
暑さ寒さも彼岸まで・・・は、つまり「寒さも春分の日ぐらいからましになるよ、暑さも秋分の日を過ぎたらやわらぐよ」ということなんですね。
お彼岸の時期に耳する別の言葉に、「彼岸の入り」があります。
これはお彼岸の始まりの日のこと、2018年の春でいえば3月18日ですね。
こういった専門用語も覚えておくと、帰省のときに親族との会話をスムーズに進められますよ。
お墓参りとお供え物について
ここからはお墓参りと供え物について見ていきましょう。
お墓参りに必要な道具
お墓参りに先立って、必要な物をそろえましょう。最低限あるとよいのは以下の物。
- 掃除道具(ほうき、ちりとりなど)~しばらくお墓に行っていないと、近辺にゴミがたまっているかもしれません
- ゴミ袋~ゴミや枯葉は持ち帰るために用意しておきましょう。隣の墓にポイ捨ては禁物!
- 線香~これがないと何のために来たのかわからくなります。忘れずに持参してくださいね。
- お供え物~故人が好きだったお菓子、また菊や季節の花。花屋さんに「彼岸用にお願いします」と依頼するのが無難。
お墓参りの手順
必要なものを準備したら、あとは家族で墓に参るだけですね。
墓参りの手順を簡単に紹介しておきましょう。
- 墓と周辺の掃除
- 供え物と花を供えて線香をあげる
- 墓に上から水をかけ、そのご手を合わせて拝む
もちろん手順も大切ですが、なによりも先祖を想い出すこと、また心を込めて行うことを忘れずに!
お供え物に「おはぎ」「ぼたもち」を準備しよう
昔からお彼岸の時期には、仏壇に「おはぎ」「ぼたもち」を供える習慣がありました。
春には「ぼたもち」、秋には「おはぎ」。
どちらも同じような材料でつくる餅菓子なのに、なぜ呼び方が違うのでしょうか?
いくつかの説がありますが、一説によるとそれぞれの季節に咲く花と関係があるとのこと。
牡丹(ぼたん)が咲く季節なので、春はぼたもち。萩の花が咲く時期なので、秋はおはぎなんですね。
ただ地域によっては、年間をとおしておはぎと呼んでいます。
実際、上記の写真の菓子を販売していたお店では、春の時期でしたが「おはぎ」と書いていました。
呼び方の由来には諸説ありますが、いずれにしても「おはぎ」「ぼたもち」をお彼岸の供え物にすることを覚えておくといいですね。
帰省のおすすめ手土産
お彼岸の墓参りにあわせて、実家へ帰省することもありますよね。
さいごに帰省に使えるおすすめ手土産を、老舗のお菓子から3つ選んで紹介しましょう!
さなづら 紫滴(しずく)
創業明治16年(1883)の菓子舗 榮太楼で作られている歴史あるお菓子です。
さなづらは秋田の方言で、山ブドウをさす言葉。
山ブドウのジュースを寒天で固めた、ゼリー状のお菓子ですよ。
とても珍しいお菓子なので、手土産に持ち帰れば喜んでもらえるでしょうね!
秋田県内での販売箇所も多く、購入しやすいのがいいですね。
文明堂総本店 カステラ
長崎といえばカステラ、カステラといえば福砂・・・もありますが、今回は文明堂総本店のものを紹介しますね。
文明堂総本店の創業は、明治33年(1900)。
定番のお土産カステラは、しっとりふんわりで抜群の美味しさです。
こちらはカット&個包装されているタイプなので、食べやすく、手土産にぴったり!
レギュラー、チョコ、抹茶のなかから、相手の好きな味を選べるので便利。
棹物カステラだと1本を食べきれるか心配になりますが、これだと入り数も少ないので、家族に安心して渡せますね。
参考:文明堂総本店 カステラ カット包装タイプレギュラーの記事はこちら
旅がらす
こちらは群馬県の銘菓 旅がらす。
昭和の初めに創業した「旅がらす本舗 清月堂」が手がける、ミルククリーム入りのせんべいですよ。
やさしい甘さが特徴で、せんべいというよりはゴーフルに近いお菓子。
「群馬のお土産といえば旅がらす!」とまでいわれるほどですから、これはぜひ家族にも一度食べてもらいましょう。
参考:旅がらすの記事はこちら
さいごに
お彼岸は春と秋の2回で、それぞれ春分の日と秋分の日を中日とする計7日間です。
本来はこのお彼岸の時期に墓参りをして、供え物をするというのが習わしだったんですよ。
もういちど簡単にお彼岸の流れをおさらいしておきますね。
- 帰省
- お墓の掃除
- お墓参り
- 仏壇へのお供え
昔から重んじられてきた年中行事であり、いまでも大切にしている地域も多いですので、ぜひマナーや供え物について知っておきましょう!
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お盆の時期に帰省することも多いのではないでしょうか?お盆の帰省で気をつけたいことや手土産については、以下の記事を参考にしてください。
参考:お盆に帰省するときの手土産をどうする?気をつけたいマナーとおすすめ手土産まとめ