かすたどんと萩の月の違いは?色・形・サイズ・クリーム・味を徹底的にくらべてみました!
黄色くてふわっとした、まぁるいお菓子を見たことがありませんか?
スポンジにカスタードクリームが入ったあま~いお菓子。
じつはこれ、お土産菓子の一種で全国各地に似たようなものがあります。
いまでは類似品がコンビニでも販売されていて、安く買えることから「ジェネリック〇〇」なんて呼ぶ人も。
わたしは類似お土産を食べ比べるのが大好き。
そこで!全国にあるカスタードクリーム入りスポンジのなかから(いい略称ないかな笑)、有名な2つを比べてみようと思います。
比べるのはこちらの2つ!
「あ~、知ってる!」という人もいるのでは?
そう、「萩の月(宮城県)」と「かすたどん(鹿児島県)」です!
食べたことがなくても、名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれません。
どちらも超がつくほど有名なお土産菓子で、その土地の人気土産として必ずといっていいほど名前があがります。
似てる似てるといわれる2つのお菓子。どこか違いがあるのでしょうか。
大きさやサイズは同じ?生地やクリームの味はどうなの?
2つの有名土産を前にして、いろんな「?」が浮かんできます。
それでは萩の月とかすたどんを徹底的に比べていきましょう~!
参考:萩の月についての記事はこちら
参考:かすたどんについての記事はこちら
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どっちが先に生まれたの?「かすたどんと萩の月」の歴史や由来
せっかく比べるのですから、それぞれの始まりや特徴も見ていくことにしましょう。
いまでは定番のお土産となっている2つのお菓子、そもそもいつ誕生したのでしょうか。
かすたどん
「かすたどん」は鹿児島県のお土産で、つくっているのは薩摩蒸氣屋です。
鹿児島一の蒸菓子をつくるお店を目指し、店名がつけられているんですよ。
お店の創業1988年(昭和63年)当時から販売されています。
新しいお土産菓子というと、発売から徐々に認知度が高まり人気がでてくるものですが、かすたどんは発売当時から好評だったとのこと。
カスタードの「かすた」と鹿児島弁「どん」(~さん、様、殿を意味)を組み合わせたネーミングにインパクトがありますね!
萩の月
一方の「萩の月」は、宮城県仙台市の銘菓。
菓匠三全が手がけていて、誕生したのは1979年。
なので、歴史でいえばかすたどんよりも10年ぐらい長いですね。
萩の月は「萩の花の咲き乱れる宮城野に浮かんだ月」がモチーフで、その由来どおり月のような色でまるい形をしています。
贈り物にふさわしいパッケージと包装
かすたどんと萩の月はどちらもお土産として愛用されています。
お土産に渡すとなると、パッケージも気になるところ。
包装紙や外箱はどうなってるのでしょうか。
では、それぞれを見てみましょう!
包装紙・パッケージの違い
かすたどん
「薩摩」と書かれた文字を見ると、一気に気分が鹿児島へいっちゃいますね。
シンプルですが、品のある箱です。
箱の感触は、うすっぺらいものではなく厚手でしっかりしています。
萩の月
包装紙+ひもで結ばれていて、お土産感がありますね。
一般的なお土産の包装紙とすこし材質が違うようにかんじます。高級包装紙?
そのおかげかどうかわかりませんが、紙をはがしやすい!のり付けされている部分が簡単にはがれるんです。
萩の月のパッケージは2種類
萩の月には「箱入タイプ」と「簡易箱入」があります。
写真は箱入タイプで、萩の月が一つひとつ小箱に入っています。
贈答用にするのであれば、こちらの小箱入りがいいでしょう。
たった一つでも、箱に入ってると「お土産をもらった!」という気分になりますからね。
「かすたどんと萩の月」の特徴は?
パッケージを見たところで、続いて個装やお菓子としての特徴を見てみましょう!
かすたどんは蒸すだけの製法
個包装には、十字に丸い模様がデザインされています。
このパッケージのデザインがなにかわかりますか?鹿児島県と関係のあるものです。
じつはこれ、かつて薩摩(現在の鹿児島県)を治めた島津氏の家紋なのです。
そして、個装のデザイン以上に特徴的なのは、かすたどんの製法。
各地でつくられている類似品の多くは、一度生地を焼きそのご蒸すという「焼き蒸し」製法ですが、かすたどんは蒸すだけ!
見た目は似ていても、つくり方に違いがあったんですね~。かすたどんの製法のこと、知ってました?
萩の月は脱酸素剤エージレスをお菓子に使った草分け
続いて萩の月。萩の月は小箱に入っていて高級感がありますね。
「宮城野の思い出胸に萩の月」の詩がかかれたパッケージ。真ん中は萩の花でしょう。
仙台の銘菓にふさわしい、品のあるデザインですね。ちなみに宮城県の県花は宮城野萩なんですよ。
箱を開けると、しっかり包装された萩の月が。
箱をふくめて3重包装になっていて、風味が落ちないよう気をつけているのがわかります。
いまでは当たり前のようになっている、写真の脱酸素剤エージレス。お菓子の袋に入ってるのを見たことありませんか?
じつは、萩の月は脱酸素剤エージレスを食品に使った草分けなんですよ。
エージレス効果で保存料なしでも日持ちするようになり、販路が拡大していったといわれています。
手触り・重さ・色・形・サイズ・断面を比べてみた
それぞれの個包装や特徴をみたところで、いよいよ中身!
大きさ、形、割いたときの断面は2つ並べているので、違いがわかりやすいと思います!
とてもよく似ているのですが、実際に2つ同時に見比べると微妙な違いがわかりますよ。
手触り
写真を見て「どっちも同じでしょ」と思いました?
スポンジのキメの細やかさなんかほとんど同じに見えますもんね。
実際に2つ同時に触ってみた感想は、「かすたどんのほうがすこ~し柔らかい!」です。
これは後からでてくる“お菓子の厚み”とも関係しています。
萩の月のほうが肉厚でかっちりしているんですね。実が詰まっている印象を受けます。
重量
持った感触として萩の月のほうが重く感じましたので、軽量器ではかってみました。
やはり萩の月が重い!かすたどん50g、萩の月60gです。
形・色
2つとも丸い形。幾つか開封したところ、萩の月のほうが丸みを保ったまま買う人に届くんじゃないかと思いました。
3重包装が利いているのでしょうか。包んだ萩の月をビニール袋へ、そして小箱に入れるわけですから型崩れしにくいですよね。
色はかすたどんのほうが薄いですね。これは肉眼で見ればより違いがわかりますよ。
サイズ
かすたどん6.6ミリ、萩の月6.7ミリ。生地のふくらみやへこみの部分がありますので、これはほぼ同じサイズといってよいでしょう。
ただ、2つを置いてパッと見た印象では、萩の月が大きいと感じました。
厚み
さきほどの“形”でも少し書きました。萩の月が重厚感があり、どっしりしています。
横から見ると、厚みや形の微妙な違いがわかりやすいですね。
断面・クリーム
好みの断面はどちらですか?わたしはハッピーターン型のかすたどんが好みですね。
断面図ではかすたどんのほうがクリームの量が多く見えます。
ただ、萩の月のほうが重いので、クリームもほんのすこし萩の月が多いのかもしれません。
食べてみると・・・「クリームの量はどちらが多いのか、よくわからない!」というのが正直な感想です。
* * * * *
触感・色・形・サイズ・厚み・重さ・断面・クリームの8つで見比べてみました。
よく似ているものの、やはり微妙な違いがありますね。
見た目としては、「生地の厚み」がとくに違いのわかる部分かなと思います。
かすたどんと萩の月を食べ比べてみた感想
見比べるだけじゃなく、もちろん食べ比べてみましたよ。
まずは鼻を近づけてにおいを比べることに。
2つを何度も交互に嗅いでいるとだんだんわからなくなってくるのですが、最初に感じたことでいえば、萩の月のほうが卵の風味を強く感じます。
生地はどちらもフワフワ。このフワフワにかんしては、ほとんど違いがないですね。
目隠しをして生地だけ食べたら、どっちがどっちなのか判別するのは非常に難しいでしょう。
どちらも生地だけ食べても十分おいしい~。
クリームは色・食感・味のいずれも違いがよくわかります。
かすたどんのほうがなめらかで軽いかなぁ。
萩の月のほうが色も味も濃く、舌にのせたときにほんのすこしざらつく感覚がありますね。
- ずっしり重厚感があり濃厚なクリームがおいしい萩の月
- ふわっと軽くなめらかクリームがおいしいかすたどん
食べ比べてみての感想としてはこんなところでしょうか。
カロリーと賞味期限
カロリーや賞味期限の違いも気になりますよね。
かすたどんが「蒸すだけ製法」ということもあり、すこし日持ちは短いです。
かすたどん
- カロリー:130kcal(1個あたり)
- 日持ち:常温で約1週間
萩の月
菓匠三全の公式サイトでは、カロリーについて公表されていません。
- 日持ち:約10日間
どこで買えるの?
わたしも食べくらべてみたい!どちらも食べたことがない!萩の月は食べたことがあるけど、かすたどんはない!
そんな人は、通販もありますので、現地へ行けないのであればそちらで購入してもいいですね。
かすたどん
薩摩蒸氣屋の各店舗やオンラインショップ、また空港・駅などで販売されています。
萩の月
菓匠三全の直営店、仙台空港や仙台駅などにある販売店で購入できます。
菓匠三全オンラインショップでの取り扱いはありません。
購入したい場合は、菓匠三全の「通信販売受注センター(0120-46-3000)」に確認してみてください。
さいごに
「鹿児島名物・かすたどん」と「宮城仙台銘菓・萩の月」を、いろんな項目にわけてくらべてみました。
2つともフワッとしたスポンジにカスタードクリームが入った、やさしい甘さのお菓子。
よく似ているのですが、見比べ食べ比べてみると、やはりそれぞれ別物だなと実感しました。
どちらも土地の土産として、今後も愛され続けていってほしいですね!
ところで、冒頭にある写真、どちらがかすたどんでどちらが萩の月かわかりますか?
▼表にして簡単にまとめてみました
かすたどん | 萩の月 | |
---|---|---|
サイズ | 6.6cm | 6.7cm |
重量 | 50g | 60g |
触感 | かっちりやわらか | ふわっとやわらか |
生地 | フワフワ | フワフワ |
クリーム | なめらかさが特徴 | 濃厚さが特徴 |
賞味期限 | 常温で約1週間 | 約10日間 |
(おみやライター調べ)
参考:萩の月についての記事はこちら
参考:かすたどんについての記事はこちら
おまけ:スポンジ×カスタード菓子をお探しの場合
スポンジにカスタードが入った土産菓子は、全国各地にありますよ。
おみやで紹介しているのは以下の通りです。
- 札幌タイムズスクエア(北海道)
- いのち(アップル)(青森県)
- 萩の月(宮城県)
- 伊達の御紋(宮城県)
- 御用邸の月(栃木県)
- かすたーど幸たま(埼玉県)
- 甘金丹(富山県)
- 月でひろった卵(山口県)
- 芋名月(高知県)
- ぽんつく(福岡県)
- 佐賀カスターえん(佐賀県)
- かすたどん(鹿児島県)