【浅草の人形焼 全5店舗を食べ比べ】おすすめはこれ!日持ち・値段・味・通販の有無を徹底比較
東京・浅草のおみやげといえば、まず名前が上がるのが「人形焼」。
雷門から浅草寺へとつづく仲見世通りには、人形焼を販売するお店が数多く立ち並びます。
その中でもとくに有名な5つの人形焼専門店を実際に訪問し、定番のあん入り人形焼を食べ比べてみました。
味の特徴・賞味期限・値段・通販の有り無しなど、さまざまな観点から徹底比較し、おすすめを紹介します。
浅草でおみやげを買う際の参考にしてみてくださいね。
浅草人形焼、人気の5店を紹介
今回購入した人形焼のお店は以下の通りです。
- 木村家本店
- 元祖木村家人形焼本舗
- 亀屋
- 三鳩堂
- 紀文堂総本店
まずはそれぞれのお店と人形焼の特徴を紹介しますね。
木村家本店
浅草寺本堂すぐ近くに店を構える元祖人形焼「木村家本店」は、創業明治元年と浅草でもっとも古い人形焼のお店。
「五重の塔・雷様・提灯・鳩」の4つの型で焼き上げられます。
実際に店頭で焼いているところが見られ、焼きたてを買うこともできますよ。
▼人形焼4つのモチーフと雷門が描かれた「観音絵箱」は、おしゃれなおみやげに。
▼焼き立てはさっくり、時間が立つとしっとりむっちりとした食感です。あんはたっぷりめ。
- 賞味期限:7日間
- 価格:8個入り袋600円、4個入り観音絵箱500円〜
木村家本店の人形焼はこんな人向け
- 人形焼の「元祖」を食べてみたい
- ふわふわよりムッチリ系の食感が好き
- おしゃれな包装の人形焼を探している
元祖木村家人形焼本舗
ハトのマークが目印の「元祖木村家人形焼本舗」は、仲見世通りの浅草寺寄りにあります。
木村家本店と名前が似ていますが、別のお店。
どちらも「元祖」をうたっており創業も同じ明治元年とのことで、もとは同じお店だったのかもしれません。
▼袋入りは紫の和柄にかわいらしいハトのマーク。
▼表面がふわふわした独特の質感。風味豊かな生地にあっさりめのあんこが入っています。
- 賞味期限:5日間
- 価格:8個入り袋500円〜
元祖木村家人形焼本舗の人形焼はこんな人向け
- あんこは甘すぎないほうが好き
- 生地の味わいを楽しみたい
亀屋
雷門から浅草寺へ向かうちょうど真ん中あたり、東側の角にあるのが「亀屋」です。
亀屋では、人形焼を買うときに「焼きたて・持ち帰り」どちらにするか聞いてくれます。
その場で食べる場合は焼きたてのあつあつを、おみやげにする場合は冷めて落ち着いた状態のものを買うのがおすすめ。
▼手提げタイプの紙袋に入っています。
▼まるで薄皮まんじゅうのようにあんこたっぷりなのが特徴です。形は全部で6種類。浅草の人形焼のなかでは一番多いですよ。
- 賞味期限:3日間
- 価格:7個入り500円〜
亀屋の人形焼はこんな人向け
- あんこが大好き
- いろんな形の人形焼を見てみたい
- なるべく添加物が少ないほうがいい
三鳩堂
リーズナブルさが魅力の「三鳩堂(みはとどう)」。こちらも雷門と浅草寺のちょうど間あたりにあります。
この5店の中では唯一、1個から購入できますよ。
▼おみやげ用は1ヶ月日持ちのする真空パック。透明なフィルムに包まれており、バラでも配りやすいです。
▼機械焼きのためツルンと整った見た目。卵とバニラの風味が効いた優しい味わいです。
- 賞味期限:約1ヶ月(開封後3日)
- 価格:10個入り袋500円〜、バラ売り1個100円
三鳩堂の人形焼はこんな人向け
- たくさん配るので、値段が安いほうがいい
- 日持ちのするおみやげを探している
- ファミリー向けの食べやすい味がいい
紀文堂総本店
「紀文堂総本店」は仲見世通りから少しはずれた、雷門近くにあるお店。
1階がお菓子販売、2階は喫茶スペースになっており、喫茶の店内で人形焼を味わうこともできます。
こちらの人形焼は少し変わっています。あんは黒あんと白あんの2種類。形も浅草名所ではなく、顔型や壺型など個性的なものなんですよ。
▼定番の黒あん・顔型を袋入りで購入しました。
▼七福神をモチーフにした顔が2種類。生地もあんもどっしり濃厚で、食べごたえがあります。
- 賞味期限:製造日より7日
- 価格:10個入り袋1,030円〜
紀文堂総本店の人形焼はこんな人向け
- お茶に合う甘めのお菓子が好き
- 白あんの人形焼も食べてみたい
浅草の人形焼5店を徹底比較
5つのお店の人形焼を同時に食べて、味や食感を比べてみました。
▼形はすべて提灯型(紀文堂総本店のみ顔型)、おみやげで渡すことを想定して、購入日翌々日に試食しています。
▼断面を見てみましょう。生地やあんの色、あんの比率がこんなに違うのかと驚きです…!
あんの量
断面から分かるように、あんの多さは「亀屋」がダントツ。「紀文堂総本店」「木村家本店」もあん率高めです。
「三鳩堂」「元祖木村家人形焼本舗」は生地の味わいを楽しむ方向性ですね。
あんの味
こしあんの味がもっとも濃厚なのは「紀文堂総本店」。コクのある甘さで小豆の風味も強いです。
「木村家本店」と「亀屋」も小豆の味を楽しめるあんでした。木村家本店のほうが食感がかためですね。亀屋は柔らかくなめらかです。
反対にあっさり味なのが淡い色をしている「元祖木村家人形焼本舗」。「三鳩堂」のあんも水分が多くとろりとしており、甘さ控えめでした。
生地の味・質感
特に目立っているのは、黄色みがかった生地の「三鳩堂」。ふわふわしていて、卵の風味とかすかにバニラの香りもします。唯一”洋風”と感じた人形焼でした。
「木村家本店」「紀文堂総本店」はむっちりかための食感。とくに木村家本店は2日たつと少しかたいなという印象です。
「元祖木村家人形焼本舗」「亀屋」はしっとり系で、時間が経ってもかたくならなそうでしたよ。
賞味期限
賞味期限が長い順に並べてみます。
店名 | 賞味期限 |
---|---|
三鳩堂 | 約1ヶ月(開封後3日) |
木村家本店 | 7日間 |
紀文堂総本店 | 製造日より7日間(購入日の6日後でした) |
元祖木村家人形焼本舗 | 5日間 |
亀屋 | 3日間 |
「三鳩堂」は真空パックが販売されており、袋を開けなければ1ヶ月日持ちがするので、おみやげに使いやすいですね。
そのほかはそれぞれ賞味期限が設定されていますが、やはりなるべく早めに食べたほうがおいしいです。
とくに亀屋は3日間と短いので、人にあげる場合は一言添えるといいですよ。
値段
入り数により1個あたりの値段が違いますので、入り数の少ないもので比較してみます。
店名 | 入り数 | 値段 |
---|---|---|
紀文堂総本店 | 10個入り袋 | 1,030円 |
三鳩堂 | 10個入り袋 | 500円 |
木村家本店 | 8個入り袋 | 600円 |
元祖木村家人形焼本舗 | 8個入り袋 | 500円 |
亀屋 | 7個入り袋 | 500円 |
三鳩堂が1個あたり50円といちばん安いです。
そのほかはあまり差がありませんね。紀文堂総本店が少しお高めでしょうか。
浅草のおすすめ人形焼はこれ!
浅草の人形焼を全5店舗食べてみました。
どれも個性的で味わい深く甲乙つけがたいのですが、筆者がとくにおいしい!と感じたのは…
「亀屋」の人形焼です。
あんこがとにかくぎっしりで、ひと口めのサプライズ感がすごいんです。
なめらかで程よい甘さのあんがクセになり、いくらでも食べられそう。
生地も口当たりがしっとりとしていて、蜂蜜の香りがいいですよ。
日持ちが短いのが難点ですが、すぐに渡せるおみやげなら「亀屋」がおすすめです!
今回は時間が経った状態で食べて比較してみました。焼き立てだとまた違った感想になりそうですね。
次は焼き立て食べ比べ巡りもしてみようと思いました。
浅草の人形焼は通販でも買える
紹介した人形焼屋さんは、通販を行っているお店もあります。
通販の有無と方法についてまとめました。
店名 | 通販の有無 | 手段 |
---|---|---|
紀文堂総本店 | 有り | 公式ホームページ(支払いは代引きか現金書留のみ) |
三鳩堂 | 有り | 電話(支払いは代引き、詳細は仲見世の店舗紹介ページ) |
木村家本店 | 有り | FAXまたは電話(詳細は公式ホームページ) |
元祖木村家人形焼本舗 | 無し | – |
亀屋 | 有り | 仲見世の店舗紹介ページに記載あり、詳しくはお問い合わせください |
昔ながらのお店なのでオンラインショップは少ないですが、じつはお取り寄せもできるんですね!
遠方で浅草までなかなか買いに行けない場合は、通販も試してみてはいかがでしょうか。
一般的な通販サイトだと、これまで紹介してきた以外の人形焼も買えます。
紹介したお店一覧
この記事で紹介した浅草人形焼のお店一覧です。